どんな文章も3行に要約してくれるAI。考えるべき情報収集のあり方。
【「AIがどんな文章でも3行に要約してくれる「ELYZA DIGEST」を使ってみた】
https://gigazine.net/news/20210827-elyza-digest/
・東京大学・松尾研究室発のAI企業・ELYZAが開発した「ELYZA DIGEST(イライザダイジェスト)」は、文章やウェブサイトのURLを入力するだけでAIが内容を3行に要約してくれる
・使ってみた結果、文章によっては正確に要約される場合もあるが、デモ版だからか、本文の意図している内容とは異なる要約結果が表示されることが多く、「これさえあれば長文を読まなくて済む!」というわけではない。ただ、文章によって愉快な要約結果が出力される場合もあるので、さまざまな文章を入力して試してみると面白いかもしれない
以上、記事引用参考。
一面的情報と立体的情報
ELYZA DIGEST
https://www.digest.elyza.ai/
このサイトで要約してほしいURLや文章を入力すると、3行くらいに要約しくれます。おもしろいですね。
私も試しに、前回のブログを要約してみました。(URLを入力)
【要約結果】
「太陽光を浴びると、男女ともに恋愛感情が高まるという研究結果が発表された。紫外線を浴びると、P53タンパク質が反応して日焼けする。性ホルモンの分泌を司る内分泌系の調節にも影響を与え、恋愛感情を高めている」
読んだ感じ、特に問題なく要約されている感じです。すごいです。
まだ、デモ版だし、文章によってはうまくいかないこともあるようですが、バージョンアップしていけば、実用的になっていくのではないでしょうか。
ネットやSNSでは説明が長すぎたりすると、「長いから3行にまとめろ」と言う人たちが結構います。
こういう人たちは、ストーリーや過程は省いてもいいから、事実関係や結果だけ知りたいのでしょう。
私も気持ちはわかります。
ただ、ストーリーや過程も情報として重要なのも事実。
たとえば、
オリンピックやパラリンピックのアスリートが金メダルをとった時、単に金メダルをとったという情報と、そのアスリートの苦労、生い立ちや努力を知った上での、金メダル獲得の情報には大きな差が出てきます。情報のしみわたり方とか、感動ぐあいが全然違うと思います。
少し大げさな言い方をすれば、
情報を一面的、表面的にとらえる=事実、結果だけの情報(要約)
情報を立体的にとらえる=ストーリーや過程を含めた情報
、、という違いでしょうか。
どちらが言い悪いではないですが、
ネット記事のタイトルだけ読んで中身を読まない人たち、
ファスト映画のように、長時間の映画を数分にまとめたものを好む人たち、
(長い時間の映画鑑賞に耐えられない人も最近増えているみたいです)
こういう人たちが多い印象を受ける私は、
一面的に、事実や結果だけの情報を求める人たちが多い時代なのかなと考えてしまいます。(情報に対する欲求が短気?)
今回の要約ウェブサイト誕生も、この流れを表すひとつの象徴なのかもしれません。
ただ、
要約で大まかな主旨は伝わると思いますが、「細部」「全部」は伝わらないと思います。
一面的な情報に一喜一憂したり、感情的になる人たちを目にすると、
要約もいいですが、たまには「細部」や「全部」を知ろうとする努力も必要なのかなと思う最近です。
ここで問います。
たとえば、最近、
何かに対して「細部」や「全部」を知ろうと努力しましたか?
これは自戒も込めて言っています。^^;
情報を一面的にとらえる=事実、結果だけの情報(要約)
情報を立体的にとらえる=ストーリーや過程を含めた情報
どちらにも良さがあります。偏りすぎず、両方、大事にしていきたいですね。
ではでは
走れメロスを3行に要約、映画を3分に要約などなど、、もしも、すべてがこういう感じで消費されていったら少しこわいですよね。